1.生育不良に悩まされる - 病害・害虫害

農業を経験した生産者であれば、病害や害虫害を経験しない人はいないだろうと思う。病害の種類は数多くある。害虫害の種類はそれ以上である。病害の症状は主に葉と茎に出てくる。病害が葉と茎に出てくれば、光合成が弱くなり、生長力も弱くなる。害虫害が発生すると、食害に遭う、根が食べられる、葉が食べられる、作物は生長が難しくなる。共通しているのは生育不良ということである。生育不良は思うような収量が取れないということになる。

病害・害虫害の原因

病害、害虫害が発生する原因は季節性もあり、原因も多様である。生産者ごとに違うと言っても過言ではない。例えば病害は土壌水分が多すぎて発生することもあれば、土壌バランスが崩れて発生することもある。害虫害も土壌から発生することもあれば、雑草に住み付く害虫が作物に移ることもある。他の農地から飛んでくることもある。生物の世界だから実に多様なのである。

解決への道すじ

生産者ごとに原因が違うとしたら、生産者ごとに解決レシピは異なってくる。生産者ごとに原因を分析する。原因を取り除くことから始めなくてはならない。原因を取り除くといっても、とても時間を要する。原因を取り除いたとして、それで問題解決かというとそうではない。別の問題が発生する。これが農業と他産業との大きな違いである。他産業では問題解決イコール大増産である。
ところが生物界はそうはいかないのである。しかも生産者別に考え方というのがある。経営者であるわけだから当然である。そこの話し合いが重要なのである。考え方を変えないと違う結果を出すことは難しいのである。生産者ごとに問題解決できる栽培レシピが必要になるのである。

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