5.マルチ害・除草剤害

マルチをしないで栽培する人はとても少ない。ほとんどマルチをする。雑草がとても厄介と思うからである。除草も多くの人は薬剤を使用する。作物が雑草に負けてしまうからである。それがどうして害なのか不思議に思うかもしれない。これが一長一短なのである。確かに雑草対策にはなるかもしれない。作物を栽培するというのは作物が生長して初めて収入になる。 それならマルチは作物の生長にプラスになるのかということである。マルチをした後はできることが限られてしまう。作物には必ず最生長期というのがある。最も生長が盛りの時である。この時に何もできなくなってしまうのである。また夏は高温になるとマルチの下はさらに高熱になる。高温障害が発生しやすくなってしまう。除草剤は作物と雑草の区別がつかないのが最も大きな問題である。

マルチ害・除草剤害の原因と解決への道すじ

雑草に対してどのように対処するかというのが根本問題である。共存する道はないのかということである。そもそも雑草はただ邪魔なだけの存在ではない。出てくる雑草によっては土壌の状態が判断できる大切なものである。また雑草は使い方によって緑肥にもなる。肥料にもなるのである。雑草が大きく育っているということは、土壌バランスが崩れているということでもある。雑草は単に雑草ではなく、色々なことを教えてくれるのである。これを栽培の目安にしたら雑草への見方は大きく変化すると思う。

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